サービスのご案内


フェルデンクライス・ATMクラス:毎週火曜日19:30−20:45
場所:Conte-Sapporo
札幌市西区琴似1条4丁目2−15ニシムラビル4F
(東西線琴似駅すぐ)
http://conte-sapporo.com/evb_feldenkrais.php

フェルデンクライス・FIレッスン:完全予約制
場所:地下鉄円山公園駅徒歩5分
料金:8,000円(ATMクラス受講者、子供は割引あり)


Integrated Healingセッション:完全予約制
対面:15,000円
スカイプ:13,000

ご興味のある方、どうぞお気軽にお問い合わせください。
fk-hakusan[at]hotmail.co.jp
(*[at]を@マークに変えてください)

2017年3月30日木曜日

Integrated Healing(通称 IHキネシオロジー)

カタカナで書くと、インテグレイテッド・ヒーリング、です。

・・・言いにくいですね(笑)

日本では、よくIH、とか、IHキネシオロジー、と呼ばれています。
創始者は、南アフリカ出身の、マチルダ・ヴァン・ダイクとイギリス人のニック・オリバーです(こちらが彼らのウェブサイト)。

セッションでは、筋反射テストを用いて、その人が真に向かいたい方向はどこなのか、またそこに行くのを妨げているものは何なのか、を探っていきます。受け手の体が、「今日のセッションに必要な情報はこれだよ」、と教えてくれるので、それをどんどん拾っていくのです。そうやって情報を集めていくと、そのセッションでの目標(その人が向かいたい方向)、そこに向かうために取り除くべきもの、例えば、潜在意識に組み込まれた不要な信念体系、思考のパターン、満たされなかった思いやトラウマから繰り返し湧き上がる否定的な感情など(本人の自覚のないものも多いです)がはっきりしてきます。
その段階になると、体は「情報収集はもう十分だよ」と言ってきて、「調整」に入る、という流れになっています。

ここでいう「望む方向」ですが、その人の顕在意識での望みと合致するとは限りません。例えば、親や周囲の人々、社会の期待をそのまま吸い込んで、それが自分の望みだと思い込んでいるケースもよくありますし、そこまで極端じゃなくても、そういった期待に知らず知らずに沿おうとして本来の望む道から外れてしまった、あるいは期待に反発して、その真逆に行こうとしている、などなど。私たちは、自分で思っている以上に周囲の期待や評価を相当気にしながら生きているのです。それは、人間が社会的動物であることとや、他の動物に比べてものすごく未熟な状態で生まれてくることを考えれば、生物学的に理にかなっている気もするのですけどね。

ただそれだと、つまり、社会通念や体裁や見栄や反発も取り外したところでの望み、に沿っていないと、だんだん生きづらくなってしまうのですよね。面白いことに(そしてとっても素晴らしいことに!)本来の望みから外れていると、身体は必ず何らかのサインを送ってくれるのです。なんか色々うまくいかないな、とか、イライラする、といった、モヤモヤ感かもしれない。あるいは、病気などの体の不調として出てくるかもしれない。または人間関係の問題かもしれないし、事故や怪我、なんていう形で現れるかもしれない。これらの一見否定的に見える事柄も、実は身体からのお知らせなわけです。いや、きっと身体よりもっと向こうからなんだろうなあ、と思っていますが。

私はこれまで、結構な回数のIHセッションを人から受けてきて、さらにその回数を軽く上回る数の自己セッションをやってきています。だってね、めちゃくちゃ面白いのです。セッションのたびに、どんどん気持ちが軽くなっていく、日々の生活が楽しくなっていく、そして体調もよくなっていくのですから(*個人の感想です)。
そして毎回のように深い気づきや面白い発見があるのです。自分の知っている(と思っている)自分、なんて実に限られたごく一部の自分、あるいはただの勘違い(! ^^;)であり、本当は全然自分のことなんて知らなかったんだなあ、と、いつも思い知らされるのです。

というわけで、IH。とってもとっても面白いです☆

2017年3月29日水曜日

ことば

私は、言葉や言語が大好きです。

・・・その割に文章を書くのが苦手で、時間もやたらかかるのが
泣けるのだけど(涙)

言語の成り立ちや、語源、漢字なんかも面白くて。
何を特に知っている、というわけではないのですけどね。そこに想いを馳せると、時空間を超える旅をしているような、そんな感覚がやってきたりもします。

例えば、「言葉」ということば。

「こと(言)のは(葉)」と書くこの言葉を見ると、言語という大きな樹があって、豊かに茂っている葉っぱ達、あるいは「ジャックと豆の木」の木や、トトロの木が天空に向かってぐんぐん伸びていき、そこの枝から溌剌と生えてくる葉っぱ達、なんて感覚が体を通っていきます。よくこんな言葉ができたなあ、日本人ってほんとセンスいいなあ、ってしみじみと思っちゃうのです。私の大好きな言葉です。

「言葉では説明できない」、とか「言葉は限定的だ」なんて発言も耳にしたりしますが、それは、言葉をそういうものとして使っているからであって(あるいはそれを受け取る人の問題であって)、言葉のせいではない。まあ、というか、言葉に限らず、発する側が意図した通りに相手が受け止めなかったなんてことは、日常茶飯事ですよね。
言葉(この場合、「言語」の方がいいかな?)は、単なるコミュケーションの道具なんかじゃなくて、そもそも、人間が作ったものというより、人間を通って土から生まれてきたものだなあ、といつも思うのです。

そうそう、だからね、外国語を学ぶときは、その言語が持つ感覚を体得するのが肝要、が私の持論(?)でもあるのです。それが生きた言語を身につける秘訣です。多分、ね。
それとついでに言ってしまうと、文法をしっかりと学ぶことも、とても大事です。私は、日本語と英語以外に、フランス語、イタリア語、オランダ語をそこそこ話します。それらを学んできた経験から、日本人が大人になってから西洋の言語を学ぶ場合は、文法をきっちり学ぶのが一番効率のいい方法だと、個人的には思っています。


、、、とまあ、話がそれてしまいましたが、ブログを通して、自分の感覚と言葉をもっと自由につなげて、言葉の豊かさと遊んでいきたいと思っています。

2017年3月23日木曜日

フェルデンクライス・メソッドと私

私とフェルデンクライス・メソッドとの出会いは、確か2005年だったと思います。

当時、私はベルギーでコンテンポラリー・ダンサーとして活動していました。
知り合いのダンサーが、「今、すごく興味あるんだよ」と、フェルデンクライスのことを教えてくれました。何度聞いても名前を覚えられず(苦笑)、ノートに書いてもらったのをよく覚えています。

インターネットで検索してみると、私が住んでいたブリュッセルにも、数人プラクティショナーがいることがわかりました。そこで、そのうちの一人に連絡して個人セッションを受けることにしたのです。

当時の私は、しょっちゅう怪我はするし、ダンスのオーディションもなかなか受からない、体調もしょっちゅう悪くなる。その現状を打破するための方法を必死に探していました。正直、セッションの予約をした時点では、どういうメソッドなのかもよくわかっていなかったのですが、とりあえず試してみよう、と行ってみることにしたのです。

私を迎えてくれたそのプラクティショナーは、澄んだ美しい目をしている銀髪の上品な女性でした。仰向けに寝て、お腹をたくさん触られたのは覚えていますが、他はそんなに記憶がありません。終了後に「何回か通ったほうがいいんでしょうか?」と聞いたら、「それは、あなたが決めればいいんですよ。必要だと思ったら、また予約をしてください」と言われました。とても気持ちよかったけど、それ以上なにか特別な感じはしない、そんなセッションでした。(当時は感じる力が弱かった、というのも大いにあったと思いますが・・・)

びっくりしたのは、それから数日後にあったリハーサルの時のこと。踊り出してみると、体がむちゃくちゃ軽いのです。そしてすごく楽に動く。え?これ、本当に私の体??、と自分に聞きたくなったぐらい。そう、そんなに動ける自分を体験したことがなかった。同僚にも、この前までと全然動きが違う、と言われました。

これはきっとね、私にとっての決定的な瞬間だったのです。
「人は変われる」と、自分の体で学んだのですから。


それからはフェルデンクライスのATMと呼ばれるグループ・クラス、そしてFIと呼ばれる個人セッションを、ちょくちょく受けるようになりました。その当時、ブリュッセルにはそれほどプラクティショナーがいなくて、そんなにしょっちゅうクラスを受けられるわけでもありませんでした。なので、フランス語訳の「フェルデンクライス身体訓練法」本を買って、そこにのっているレッスンを、辞書を引き引き、やったりしていました。そんな拙いやり方でも、レッスン後は体が変わっているのです。
それが面白くて、楽しくて、不思議で。

日本に帰国した時も、ATMやFIを受けに行ってました。その関係で、当時京都でのプロ養成コースの教育監督だったフランクのことを、よく耳にしていました。一度彼のワークショップに行ってみたいな、と思っていたのですが、なかなか機会に恵まれず。ところがある時、イタリアで5日間の彼のワークショップが開催される、という情報をインターネットで見つけたのです。新規の4年に渡るプロ養成コースの、一番最初の週をワークショップとして一般人(?)に公開したわけです。受けるのは大好きだったけど、施す側になる気なんてゼロな私。養成コースには全く興味がなかったけど、5日間毎日、朝から夕方までフェルデンクライスをやれるなんて!と、すぐに申し込みをして、ワクワクしてました。いえ、正直言えば、かつてイタリアに住んだトラウマ(?)から、完全なイタリア嫌いになっていたので、「イタリアか、、、」と、ちょっと腰が引けたりもしたのですけどね^^;

ワークショップ前日に、ヴェニスに飛び1泊。
翌朝7時ごろの電車に乗って、3時間半ぐらいで、ワークショップ開催地の
レヴィコ・テルメに着きました。
イタリアだからな〜。騙されないように気をつけなきゃ、と警戒心丸出しだった私ですが(ははは、、、)、あれ?結構みんなきちんとしてるかも。しかも「イタリアなのに」道にゴミも落ちてない!ふーん、同じイタリアでもやっぱり北のほうはきちんとしてるのかしら(私が昔住んでた街は南で、もー、ひどかったですからね〜)、なんて、少し気の張りがとれ、会場へ。だいぶ早く着いてしまい、スタッフの人たちが色々準備をしているところでした。主催者でトレーナーでもあるマーラに挨拶して、ちょっと周辺の散歩に出ました。山間の村で坂が多く、会場のすぐ隣には川が流れていました。両側に街路樹が連なり、その水の流れる音や、木々を通る爽やかな風を感じているだけで、
森林浴でもしたような気になる心地よさです。イタリア嫌いが癒されていく感じでした^^;

そして会場に戻ってみると、受講生達が次々入ってきている時で、フランクも登場。
おー、あれがフランクなのね♪、と、嬉しくてたまらず、「あなたのことを色々聞いていて、ぜひワークショップを受けてみたいと思ってたの!ここに来られて嬉しい。
どうぞよろしく」と、挨拶をしに行きました。
そうして始まったワークショップ(というか養成コース)。
もう、初めから楽しくて楽しくたまりませんでした。フランク、マーラ、他の教育スタッフ達、受講生たち、その会場、レヴィコという村、それらが全部合わさった、その時間と空間に身を浸していることが、あまりに気持ちよかったのです。私もその一部になりたい。ここで、この人達と一緒に時間を過ごしていきたい、そう強く思いました。

しかしそうはいってもね。コースを受けるとなると、お金はそれなりにかかる。しかもプラクティショナーになる気、全くナシ。息子もまだ小さいし、果たして夏1ヶ月間も家を空けることなんてできるのか、、、なんてウダウダ考え始めてしまいます。
今の私だったら、そんなことでモニョモニョ、なんてせずに、コースにソッコー登録したでしょうが、まあ、その当時はそんなんだったわけです。

フェルデンクライスのプロ養成コースは年間40日間を4年間、合計160日間で成り立っています。40日間を一年の間でどう振り分けるかはコースによって違い、マーラが主催しているこのコースでは、夏はレヴィコで27日間、冬は年末年始にミラノで13日間、と、なっていました。
私は最初の5日間を受けた後3ヶ月ぐらい、グニャグニャ、ゴニョモニョ、うだうだと考えてました。そして、やっぱりプラクティショナーになる気は完全ゼロ!だけど、あのコースは受ける!!と決意したのでした。

・・・というわけで、2015年の1月に、愛してやまなかった「ミラノーレヴィコ4」コースを修了して、晴れてプラクティショナーになったのです。
はい、「プラクティショナーになる気完全ゼロ」は、いつの間にかどっかにいってしまいました。😉


今度は、もう一つ、私の人生を大きく変えた、IH (Integrated Healing)についても書いてみようと思います。

2017年3月22日水曜日

ジュネーブに来て一年半が経ちました

タイトル通り、引っ越して来て、もう一年半も経つのですが、ようやく、本当にようやくこのジュネーブの地に、しっかり足をつけて歩き始めた気がします。

というわけで、ブログも始めてみました。
フェルデンクライス・メソッド、Integrated Healingのことを中心に書いていきたいと思います。

どうぞよろしくお付き合いください。